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バイオ

欧州の培養肉(Cultured Meat)量産に向けた10トンクラス大型培養槽プロジェクト

プロジェクト概要

グローバルバイオ企業A社は、トリプトファンやリシンなどの主要アミノ酸を生産する、10kL規模のスケールアッププラントを運用していました。
しかし、菌体が急激に増殖する工程において、溶存酸素(DO)が急速に低下する現象が発生しました。これを解決するために空気注入量を増やしたところ、コンプレッサー容量が上限に達しました。
A社は、大規模な設備増設を行うことなく、撹拌効率の改善によってこの課題を解決するため、SEDNA ENGに依頼しました。

直面した課題

1. 酸素移動効率の限界と設備負荷

急激な菌体増殖のタイミングで、溶存酸素不足が繰り返し発生していました。これを補うために過剰なエアレーションを試みましたが、既存コンプレッサーの容量が限界に達し、高額な大容量コンプレッサーの増設が避けられない状況でした。

2. シール摩耗と汚染リスク

高速回転が求められる発酵プロセスの特性上、既存の上部撹拌機に使用されていたメカニカルシールの摩耗による異物混入リスクが継続的に懸念されていました。

3. スケールアップ工程の不安定性

パイロット段階とは異なり、10kL大型タンクでは流体フローのデッドゾーンが発生していました。特にアンモニア投入時にタンク下部へ沈降する問題があり、全体的な混合均一性が低下していました。

SEDNA ENGのソリューション

1. Down-Flow強化型インペラ設計

SEDNA ENGのエンジニアリングチームは、CFDシミュレーションを通じて、Down-Flow(下向流)を最大化する特殊インペラ形状を適用しました。これにより、気泡が液面へすぐに浮上することを抑制し、タンク下部へ強く循環させることで、気体の滞留時間(Gas Hold-up)を大幅に向上させました。

2. メカニカルシールのない完全密閉構造

マグネチックカップリング方式を採用することで、高速回転時にも摩耗部品が発生しないクリーンなプロセスを実現しました。これにより、汚染リスクを根本から遮断しました。

PROBLEM

SOLUTION

01

溶存酸素(DO)移動効率の向上

インペラ形状の最適化により、同一のエアレーション条件でも酸素移動効率を高め、コンプレッサー負荷を低減しました。

02

コンプレッサー容量マージンの確保

限界に達していた空気注入量に余裕を確保し、大型コンプレッサー増設に伴う投資費用(CAPEX)を削減しました。

03

プロセス安定性・再現性の向上

アミノ酸生産の重要工程である増殖区間において、安定したDO維持が可能となり、バッチ間のばらつき低減と生産性向上に貢献しました。

貴社のプロセスに最適なソリューションをご提案します。SEDNA ENGの技術力とパートナーシップをぜひご体験ください。